
最近のインタビューで、開発陣は『バイオハザード9』がその象徴的な原点であるラクーンシティに戻る決断は、彼ら自身の好奇心から生まれたことを明かした。伝説の舞台を再訪することに対する彼らの視点と、この慣れ親しんだ舞台設定の中でホラー要素をどうバランスさせるのか、その計画について読み進めよう。
バイオハザード9、ラクーンシティへの帰還
開発陣が感染拡大後の世界に興味津々

ゲームディレクターの中西弘志氏によると、『バイオハザード9:レクイエム』で待望のラクーンシティへの帰還が実現した背景には、精巧な物語の設計図ではなく、純粋な好奇心があったという。
「私は常々、『こうした事件に巻き込まれた人々や、その関係者たちはその後どうなるのだろう?』と考えることがありました。ずっときちんと探求してみたかったのです…奇妙な比喩ですが、炊飯器に置き忘れたご飯のことを忘れ、1週間後に『今、蓋を開けたらどんな風になっているだろう…』と思うのに似ているかもしれません」と、中西氏は4Gamerのインタビューで語った。

ラクーンシティは、オリジナルの『バイオハザード』シリーズの主な舞台であり、シリーズの核となる多くのプロットを動かした事件の震源地であった。ここでは壊滅的なウイルス感染が発生し、街は荒廃した廃墟と化し、生き残った者はごくわずかだった。
『バイオハザード アウトブレイク』のメイン操作キャラクターであり、RE9の主人公グレースの母であるアリッサ・アシュクロフトは、この惨事の生存者の一人である。彼女が数年後に死亡したことが、娘をラクーンシティの廃墟へと向かわせる動機となる。本作は、母の悲劇的な死に対する納得を求めて、グレースが個人的かつ感情的な旅をする様子を描く。中西氏は、この物語の糸がゲームのサブタイトル「レクイエム」の理由であることを明かした。
ディレクター、ホラーのテンポを慎重に配分することを目指す

ラクーンシティへの帰還に加えて、中西氏は過去の『バイオハザード』作品を振り返り、それらがRE9におけるホラー要素のバランス戦略にどのように影響を与えたかについても言及した。
GamesRadarとの別の議論において、ディレクターは、適切な息抜きがなければプレイヤーは圧倒されてしまうと指摘し、ゲームのホラーシーケンスの間隔を意図的に空けることを説明した。RE7およびRE2リメイクの適切なテンンポのホラーを参考に挙げ、緊張からの解放やカタルシスの瞬間は、その前にある強烈な恐怖と同じくらい、最適なプレイヤー体験を提供するために重要であると強調した。
「非常に緊迫した恐ろしいシーケンスを体験した後、私たちはその緊張から解放される瞬間、つまり静かな探索や没入感のある戦闘を通じて息をつける瞬間を提供し、それから徐々に次のホラーの頂点へと導いていく、そうしたダイナミックなペース配分の構造が必要なのです」と、中西氏は通訳を介してGamesRadarに説明した。
定番の公式を変える新システム

中西氏はまた、ホラーのテンポを注意深く管理することに加えて、RE9で導入される新たなゲームプレイシステムが体験を大きく変えることも認めた。
「私の目標は、純粋なホラーの緊張とその後の解放の間の隔たりを、シリーズのどの過去作よりも大きくすることです」と、中西氏はコメントした。「これにより、ゲームの異なる側面の間で完全なローラーコースターのような体験が生まれます。プレイヤーの皆さんに、私がここで言っていることをいつか正確に理解してほしいと強く願っています。」
『バイオハザード レクイエム』は、2026年2月27日にPlayStation 5、Xbox Series X|S、PC向けに発売予定です。ゲームに関する最新のニュースとアップデートについては、以下の記事をお読みください!